HOME 精密根管治療(マイクロエンド) 治療内容について

治療内容について

顕微鏡下での専門根管治療

根管治療の第一ステップは、虫歯を完全に取り除くことからスタートします。ここでもマイクロスコープを使用します。すべて除去することが大切になりますので、虫歯検知液も併用し、徹底的に感染歯質を除去します。成功を左右する大事なステップです。
虫歯を完全に取り除いたら、次に、ラバーダム防湿(ゴムのマスク)を行います。ここで重要なのは、隙間から唾液が侵入しないこと、治療中の強力な薬剤が口腔内(お口の中)に漏れないようにしなければならないということです。

ラバーダム装着時

ここで初めのステップに戻りますが、虫歯を完全に取り除いた後、ラバーダムを維持する歯質がない場合、先に接着性のレジン(樹脂)で壁を作り、歯の周りが全周壁になるように処置をします。これを隔壁処置といいます。

隔壁処置

いくらラバーダム防湿を行っても、ラバーを完全に維持する壁がなければ、隙間ができ、そこから唾液が侵入し、唾液経由で根管内に細菌が入ってしまい、治療自体が台無しになってしまうので、隔壁処置はとても重要な処置となります。
ラバーダム防湿は、アメリカ歯内療法学会のガイドラインでは根管治療時の装着は必須とされています。しかし日本での装着状況はどうかというと、わずか6%程度です。
口腔内は細菌だらけです。唾液の中にも想像をはるかに超えた数の細菌が存在します。そのような環境の中、ラバーダムもせずに根管治療を行えば、簡単に根管内は感染してしまいます。ラバーダムは、唾液の侵入を阻止(細菌の侵入を防止)し、また強力な薬剤を安全に使用するためにも必須なのです。

虫歯の徹底除去、必要に応じて隔壁処置、そしてラバーダム防湿を行い、ここから本格的に感染した根管内の治療に入って行きます。
もともと歯根と言われる歯の根っこは細く、その内側にある根管内はさらに細く入り組んでいます。この根管を、歯を削るための器具で不用意に削ってしまうと、削りすぎてしまい歯質が薄くなり割れやすくなったり、最悪の場合、歯根に穴が開いてしまう恐れがあります。そのため当クリニックでは、細い根管内の汚染物や、虫歯、神経の残骸などは、超音波の器具を使用し、専用の超音波チップで振動を加えながら、こそぎとるようにして機械的清掃を行っていきます。歯にとって最も安全でやさしい方法と考えます。

超音波チップによる根管内清掃

これと並行して、強力な殺菌作用のある薬剤を使用し、化学的清掃を行っていきます。また状況により、LAD光殺菌も使用し、徹底して根管内の殺菌・清掃を行います。

LAD治療

この処置を何度か繰り返し、根管内が綺麗になり、歯根および根周囲組織が治癒しやすい環境が整ったら、根管を緊密に封鎖する処置(根管充填処置)を行います。

根管および根尖の確認

この根管充填は、アメリカなどで主流の垂直加圧法で行っていきます。密封度が高く隙間ができにくいため、細菌が再度侵入しにくくなります。しっかりと緊密に根管を封鎖し、漏洩をなくすことがとても大切で、再発を防止するための重要なステップとなります。また根尖の破壊や根管内に穴が開いてしまっているケースでは、緊密な封鎖が困難なため、海外で評価の高いMTAといわれる薬を使用し、根管の確実な封鎖を行います。

根管充填後の状態

レントゲン写真

緊密に根管内を封鎖する根管充填処置を行った後、次は支台築造(コア・ファイバーコア)を行っていきます。根管治療を行った歯は、竹筒のように中が空洞化しています。(ただし根管部分は、根管充填により封鎖されています。)したがって、このままでは強度は勿論のこと、最終的な補綴治療(被せ物等)が行えないので、土台を作ることになります。これは、根管内が再度汚染されないようにする目的も兼ねていますので、大切な治療となります。

支台築造

当クリニックでは、今現在、最も優れているとされる材料を使用するようにしています。ここで重要なのは、歯と一体化するための接着という概念です。細菌の侵入を防ぐ目的もありますが、しっかりと接着することで、強度も最大限発揮できるとされています。そのため、ここでもマイクロスコープを使用し、接着阻害因子等を徹底的に除去し、接着処理を行います。この分野は進歩が著しいので、常に情報を得るようにし、最良の方法・材料を選択し、治療を行っていきます。

支台築造後は、最後のステップとなる歯冠修復処置を行います。根管治療を行った歯は、基本的にクラウン(被せ物)といわれる歯をすべて覆う治療となります。とくに奥歯は、様々な論文からも、適切なクラウンを装着することで補強がしっかりとされ長期的に安定することが証明されています。

適切なクラウンとは、精度の高い(ぴったりとした)ものを、適切な環境のもと、適切に処理を行い、接着したものを指します。これにより細菌に対する抵抗性も増し、2次虫歯等のリスクも軽減することができます。

クラウン装着後の状態

精度の高い補綴治療(クラウン等)は、歯の削り出しや型どりの段階から、高い精度が求められます。ここでもマイクロスコープを使用し、慎重に形成(削り出し)を行ったあと、シリコン材を用いて正確に型どりをし、肉眼での治療とは別次元の精度の被せ物を作製し、接着します。

マイクロスコープ下での支台歯形成

被せ物との境目になるマージンを、マイクロスコープ下で一本のラインとなるよう丁寧に形成します。

虫歯の再発を防ぐ目的として、マージンの位置を歯肉溝内に設定するため、マイクロスコープ下で形成を行っています。

シリコン材による精密印象:型どり

以上で、治療は終了になります。ただし、根尖病巣が大きく、外科処置を検討しなければいけないようなケースは、根管充填処置を行ったあと数か月経過観察を行う場合もあります。
また残念ながら根管治療のみでは治癒しないケースもあります。破折があったり、物理的に器具が到達できない部位に感染があったり、根尖孔外感染があるなど原因は様々ですが、その場合は歯根端切除、意図的再植、抜歯などが治療の選択肢となります。

保存できなかった歯

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患者さんの素敵な笑顔
歯の健康を維持することができれば自然と笑顔も溢れます。
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