歯周病を正しく理解する~院内勉強会にて~
こんにちは。
南館歯科クリニックの歯科衛生士の山崎です。
今回は、院内研修で行った内容の一部をご紹介していきます。
歯周病を治療する為には私たちが正しく病気を理解している必要があります。
歯周病は、本来なら「極めて稀な病気である」と言われる程、発病しにくい病気とされています。
ではなぜ、日本人の8割以上が罹患しているのでしょうか?
今から80年以上前は、「歯周病の原因は歯石である」と考えられていました。
しかし、近年の研究では「歯周病の原因はバイオフィルムの質である」とされています。
つまり、口の中には常に常在菌が存在しており、その菌のバランスが崩れたときに、バイオフィルムという有毒な細菌群になるという事です。
(バイオフィルムとは、お風呂の水垢みたいなイメージです。洗い立ての浴槽は綺麗ですが、数日するとヌメヌメしてくる、その「ヌメヌメ」がバイオフィルムに成長した菌です。)
最近よく、腸内フローラという言葉をテレビで見かけますが、腸内フローラのバランスが崩れると、便秘や下痢になります。
口の中で細菌のバランスが崩れると、歯周病や虫歯になるという事です。
決して、歯石が大量についたから歯周病や虫歯になるという事ではないのです。
歯周病を治したいと思ったとき、古い知識のままだと良い結果が得られないことは少なくありません。
正しい知識をもって、正しい治療を行えば、必ず改善されます。
「本気で治したい」と、お考えの際は是非一度ご連絡ください。