治療した歯を長く使う為に
こんにちは。
南館歯科クリニックの歯科衛生士の山崎です。
今回ご紹介する歯周病専門治療のケースは、30代男性の方です。
前歯の変色の治療を目的に来院されました。
歯科ドックにて歯周病である事をお伝えしていますが、ご本人の希望により今回は歯の治療のみとなっています。
現在、歯の治療は終了し、被せ物にも満足して頂けたのですが、初診時から歯肉に炎症があり本来なら先に歯周治療をやって頂きたい状態でした。
治療終了から約1年、3か月に1度のメンテナンスを続けて頂いておりますが、炎症は当然残ったまま・・・。
このままの状況が続いたら確実に歯茎が下がる事をお伝えし、やっとブラッシングのトレーニングに参加して頂く事ができました。
歯周病がコントロールできない状況で、歯の治療を行うのは得策とは言えません。
歯周病が慢性的に続くことで、歯を支える骨は溶けていきます。その結果、歯茎が下がってしまいます。
折角綺麗な被せ物をしても、歯周病を放置すると、将来見た目の問題や2次虫歯など様々なトラブルを招く事になります。
現在では、精密な被せ物や根管治療を行う方で歯周病の問題を抱えていらっしゃる患者さんには、必ず歯周病のコントロールを行ってから、歯の治療に移行して頂いております。
長い目で見た時に、後悔のない治療を受けて頂けるよう最善を尽くして参りますので、ご理解とご協力をよろしくお願い致します。