こんにちは😊
南館歯科クリニックの歯科衛生士、山崎です。
皆さんはどれ位の頻度でメンテナンスを受けているでしょうか?
下の動画は、不適切な間隔でメンテナンスを続けていた方の、歯周病治療時に撮影したものです。
歯石の壁が取れて、本来の歯の形が見えてきましたね。
何層にも重なって分厚くなった歯石が歯肉を圧迫し、真っ赤に炎症していました。
今後の治療では、衛生環境の改善を徹底する必要があります。
ところで、歯石はかなり分厚く、黒い部分があるのにお気づきでしょうか?
左側が口腔内に接していた部分で、右側の黒い方が歯に付いていた部分になります。
口腔内の「黒いもの」といえば虫歯を思い浮かべるかもしれませんが、
実は、歯石が黒色の時は最強の歯周病菌「P.g 菌」が増殖している証拠です。
歯周病菌(P.g 菌)は人の血液(の中のヘミン鉄)を餌として取り込み、
そして細菌に取り込まれた鉄分が分解排泄され、歯石を黒く着色していると考えられています。
つまり、最強の歯周病菌が活発な人の歯石は黒いことになります。
当院では、患者さん個人の歯周病菌や虫歯菌の活動力の高さによって、メンテナンスの期間を設定しています。
この場合、最適なメンテナンスの期間は2ヶ月以内に1回となります。
菌の種類にもよりますが、P.g菌の成長サイクルは他よりも早く、2ヶ月以上経つと非常に強力な毒を含んだ状態に成長してしまうからです。
痛みや不快感に関係なく、歯石が黒かった方は、良い状態を維持するために皆さんに合った間隔でのメンテナンスをお勧めします。
詳しい歯周病の話はこちらをご覧ください。→https://minamidate-dental.com/mdc/
YouTubeで他の治療動画もご覧になれます→南館歯科クリニックのちゃんねる