当院の精密根管治療|山形市の歯医者|南館歯科クリニック・矯正歯科

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当院の精密根管治療

確実で安全性の高い
治療を目指し、
マイクロスコープや
ラバーダムを使用した
精密根管治療を行っています。

マイクロスコープを使用した
精密根管治療

歯科治療は、目に見えない細菌と治療精度との戦いです。当院では、その武器として医療現場でも世界的に評価の高いドイツ・カールツァイス社製「OPMI Pico with MORA Interface/バリオスコープ仕様(対物レンズ)LED仕様」を全ユニットに導入しています。マイクロスコープを使用することで、肉眼では確認できない患部の細かな部分まで最大24倍に拡大して診ることができます。
根管内は非常に複雑な形状で入り組んでいる為、マイクロスコープを使用することでより正確に、より安全に治療を行うことが可能になります。

POINT

マイクロスコープを使用した治療は、長い治療時間と高い技術が求められます。
しかし、このマイクロスコープがないと根尖孔そのものや、根尖での分岐、側枝はもちろん、根管の微細な構造を発見し、その内部を見ながら治療を行うことは、ほとんど不可能となります。
細菌はそういった部分に潜んでいることが多いため再発の原因になることもあります。
マイクロスコープでの精密根管治療は、再発の少ない治療を提供するために欠かすことができません。

メリット

患部の拡大・診査
診断の精度の向上
治療精度の向上

図は日本で一般的に行われている根管治療(保険治療)で、再発してしまう人の割合を示しています。何度も歯科医院に来院し、時間をかけて治療を行っても現在日本で行っている治療ではどうしても限界があります。一方アメリカでは根管治療専門の歯科医師がいます。また、治療や感染対策も徹底しており、術後のトラブルも極めて少なく、1本の歯の根管治療に10万円以上かけて治療することも珍しくはありません。それに対して、日本の多くの歯科医院では、お口の中での感染対策も不十分なまま、とても短い時間で治療を行っているのが現状です。このことが根管治療の成功率が低い原因であると言えます。

そこで、当院では再発を防ぐために、アメリカの専門医に準じたマイクロスコープによる精密根管治療を行っております。
アメリカではすでに1998年に根管治療の専門医はマイクロスコープの使用を義務づけられています。しかし日本においては、そういった義務はなく、マイクロスコープはまだごく一部のクリニックにしかないのが現状です。
しかも日常の臨床で活用されているクリニックとなると、さらに少ないと言われています。
飾りのように、「ただ持っているだけ」の場合もあるからです。

別次元の治療精度を可能にするマイクロスコープが、日本の歯科の分野でなかなか普及しないのは、機械そのものの費用が高額であること、マイクロスコープを使用した治療には、相当の訓練と時間がかかること、そして日本の保険診療制度の問題があります。マイクロスコープを使用した治療は、病気の原因となる部分(感染した部分)を高倍率で確認しながら行うことができます。これは肉眼では絶対に見ることはできないレベルです。
そのため従来の治療と比較して何倍もの時間と労力が必要になります。しかし、そのように莫大な手間と時間がかかる治療に対して国の保険制度では何も認められていません。(診療報酬がゼロ:日本においては将来も増えることはないでしょう。)こういったことが足かせになっているのです。
しかし、確実で安全性の高い治療を目指すには、やはりマイクロスコープを自身の体の一部として自在に扱えるだけの技術を持ち、それを患者さんに提供していく必要があると強く私は感じています。根管は、患者さんが直接目で見ることができないうえに、病気があっても症状が出にくい部分ですので、一般的にはどうしても治療の重要性に対して理解されにくい傾向にあります。
しかし、どれだけむし歯治療が完璧でも、歯周病治療が完璧でも、歯の土台となる根っこの治療が完璧でなくては、結局歯を抜くリスクが生じてきます。そのようなリスクを限りなく削減するために、当院は根管治療に力を入れております。

ラバーダムの装着

根管治療を行う際には、ラバーダムという細菌の侵入を防ぐためのゴム製カバーを装着します。
ラバーダムを装着することで、治療中の部分に唾液や細菌が入り込むことを阻止することができ、処置中の感染防止に繋がります。
さらには、治療器具の誤飲防止にもなります。

歯科用CTを駆使した
精密診断

当院では、次世代再構成診断ソフトを搭載した歯科用CTを導入しております。CTを使用することで、2次元のレントゲン画像では診断しづらい複雑な根管形態や、周辺の骨や組織などに生じている問題を3次元的に診断することが可能となります。
正しい診断が正確な治療を行う鍵となります。

見つけにくい根管

根管の数は、1~4根管程度あり、前歯、小臼歯、大臼歯で異なります。しかし、曲がったものや狭窄しているなど見つかりにくい根管も多々あります。レントゲンで根の長さや形を確認しながら治療は行いますが、通常のレントゲンは平面です。重なった根管や複雑な形態の根管など見つけにくい根管には、立体的に実像を把握することができるCTが有効です。

歯根の病巣

レントゲン画像で、根の先に黒い影が見られることがあります。この場合、根管治療で対応できるのか、外科的処置が必要なのかを判断する必要があります。CT画像は、病巣の大きさや位置を立体的に診断することができます。また、病巣が神経に近いのか、解剖学的にリスクの高いところまで広がっていないかなども確認することができます。

パーフォレーション

難治性病変の原因の一つに、パーフォレーション(根管壁に穴が空く)による感染があります。従来の肉眼での根管治療の場合は感染経路の特定が難しいケースが多くありました。
しかし、マイクロスコープとCTを併用することで、このパーフォレーションしている部分を見つけることができます。

MTAの使用

MTA(mineral trioxide aggregate)とは、1993年にアメリカで開発された歯科用水硬性セメントで、諸外国では1998年以降、むし歯や歯科治療によって歯の内部に穴があいた場合や歯にヒビが入った時などに用いられ実績を挙げています。むし歯の穴ではなく、歯牙の内部の穴を埋めるのに使用されるセメントです。海外では、様々な臨床応用が認められ、高い評価を受けていますが、日本では2007年にやっと覆髄材としてのみ、薬事認可されました。

MTAの使用方法

主に根管治療においてパーフォレーションや病巣によって根尖部が破壊されてしまったケースに使用します。

十分な
トレーニングと経験

専門的な根管治療を行う際に、マイクロスコープは必要不可欠ですが、マイクロスコープを使用しての治療には、高い技術が求められます。正しく使用することができなければ、治療レベルの向上には繋がりません。その為、治療の際にしっかりと活用することができるように、当院では歯科医師、歯科衛生士共にマイクロスコープ専門のトレーニングを受け、学会や講習会にも積極的に参加し、日々研鑽を積んでいます。

外科的根管治療にも
対応しています

歯根端切除

根管治療症状が改善しない場合には、感染が残存している箇所を外科治療を用いて取り除く必要があります。抜歯はせずに歯の一部を外科的に取り除くことで症状の改善をはかります。

意図的再植

意図的再植とは、一度歯を抜いて再植する治療方法です。根管に大きな病巣がある場合や治療をしても症状が改善しない場合に、一度歯を取り除き、感染している部分や病巣をきれいにして戻します。

治療の質へのこだわり

根管治療の成績は、根の形が複雑で個人差が大きいため、予後が悪かったり、再発するケースも多いのが現状です。
残念ながら絶対的な予後を保証するものではないですが、高度な治療を行うための設備をしっかりと整え、それに伴った技術の研鑽を行い、一本でも多くの歯を助けることができればと考え日々治療に取り組んでいます。

治療環境にもこだわっています

当院では、皆さんにより安全な治療をご提供することができるように
根管治療を行う際は、衛生管理を徹底した環境で、
衛生的な器具を使用して治療を行っています。
滅菌を行った治療器具は、治療開始前に開封し、
使い捨て可能な製品は全てディスポーザブル製品を使用して
二次感染を防いでいます。