歯周病専門治療 50代男性
こんにちは。
南館歯科クリニックの歯科衛生士の山崎です。
今回ご紹介する歯周専門治療のケースは、50代男性の方です。
30代の頃に虫歯や歯周病の治療を行って以来の歯科医院受診であるそうです。
左下の奥歯が最近になり痛み出し、他院にて抜歯を行い、インプラント希望で当院を受診されました。
治療前
インプラント治療を行う際は、徹底した環境管理が必須です。
歯周病の管理(メンテナンスや自己管理、そしてそもそもの歯周病の治療)ができない、もしくはやりたくない場合は、インプラントの治療はお勧めしません。
まず、実際に深い歯周ポケットや排膿、出血があることを見ていただき、痛みなどの自覚症状の有無に関わらず、歯周病が深刻な状態で進んでいることをお伝えしました。
また残念ですが、初診の時点で抜歯になる可能性が非常に高い歯が1本ありました。
残せる可能性があるなら、当然、歯を残す努力は精一杯行うのですが、残せない場合や残すことでデメリットの方が大きくなるなら、医学的に抜歯も視野に入れなければなりません。
(※実際に抜歯していいかどうかの判断は、メリットとデメリットをお伝えしたうえで、ご自身に決定してもらっています。勝手に抜くわけにはいかないので・・・。)
歯周病は、ダイエットと同じで、手を抜くと必ずリバウンドします。
ただ、気を付けるポイントさえ知っていれば十分コントロールすることができます。
どこで手を抜けるのか治療期間中に色々試してもらい、楽に続けられるスタイルを見つけてもらうことが、長期間良い状態をキープするコツだと思います。
歯周治療終了後
※上の前歯や奥歯は、現在治療途中で、仮歯になっています。今後、歯を残すためにマイクロスコープ下での根管治療や、治りにくい根尖病巣などに対しては、外科処置(顕微鏡下での根尖切除)を予定しています。
また口腔内環境も整いましたので、準備でき次第、インプラントのオペも行う予定です。
初診時の口腔内から考えると、別人の様にきれいになりました。
お忙しい中でも、毎週通ってご協力頂いたおかげです。
治療を受けてよかったと思えるよう最善を尽くしていきます!
まだ治療は続きますが、頑張りましょう。