こんにちは!
南館歯科クリニックの歯科衛生士、山崎です。
インプラントの感染についてご質問いただきました。
「インプラントが歯周病になった場合、どうなりますか?」
インプラントは正しく治療し使用すれば、天然歯と同様に歯周病から守ることができますし、天然歯よりも磨き易いので、安全で快適な治療であることは間違いありません。
しかし万が一感染してしまった場合は、どうしたらいいのでしょう?
実際に、当院へインプラントの歯周病治療を相談にいらっしゃった方のケースをご紹介します。
インプラントの構造は、前回の記事かインプラント紹介ページからご確認ください。
→前回記事
→インプラント紹介ページ
1.インプラント体が露出
インプラント体は本来、顎の骨と接している部分です。
細菌感染や、過剰な咬合力によって顎の骨が無くなり、露出していました。
一見、腫れも無いように見えますが、細菌検出液を付けてみると
2.原因は、細菌感染
紫に色づいているところに細菌が入り込んでいます。(赤〇で囲った部分)
ネジ山に沿って、歯石も歯周ポケットの中に入っているのがわかります。(矢印部分)
3.治療方法は?
天然歯の歯周病治療と同じ様に、原因となる細菌や歯石を取り除いていきます。
切開して、インプラント体表面の汚染物を除去する選択肢もありましたが、
今回はリスクの方が大きかった為、相談の上で動画のような処置を繰り返し行って、感染を除去していくことになります。
現在は動揺も無く、歯磨きにも積極的に取り組んでいただけているので、良い結果を期待できます。
4.メンテナンスの目的
痛みや出血に気づかなくても、本当に問題ないかを自分で確かめる事は難しいです。
メンテナンスの目的はただ綺麗にするだけではなく、衛生管理のチェックと小さな変化の早期発見です。
快適な生活を取り戻すための長期的に安定したインプラント治療には、必要不可欠な事の一つです。
安全なインプラント治療を行う為の取り組みはまだまだありますので、紹介ページを是非ご覧ください。
→インプラント治療紹介ページ
YouTubeで治療の一部をご覧になれます。
→南館歯科クリニックのチャンネル