こんにちは。
南館歯科クリニックの歯科衛生士、山崎です。
「今にも歯が抜けそう・3」の続きになります。
グラグラしている歯でも残したい場合、覚えておいてほしい事があります。
それは、自然脱落という現象です。
自然に歯が抜けた場合、歯を残すことが出来ないと身体が判断して脱落を選んでいるので、残念ですが治療を次のステップに切り替える必要があります。
歯周病治療の前半は、歯磨きの方法を改善していくことから始まりますが、
歯の周りの骨が少なすぎる場合、この段階で自然脱落してきます。
2つ目の壁は、歯石を除去した後に自然脱落してくる場合です。
この場合も、炎症や感染は除去できても、既に歯が死んで手遅れになってる場合は脱落してきます。
歯の周りに歯ぐきがあるので、一見すると歯が生えてる様に見えますが、
実際に歯を支えているのは顎の骨なので、骨が溶けきっていると残す事ができません。
医学的に歯を維持するのに必要な骨の目安はありますが、個人の免疫力や歯の種類によって異なります。
ですので、一概に判断するのは難しいですが、できるだけ手を尽くして悔いのない結果になるようにしたいと思っています。
https://youtu.be/GlCWgl0KVT0
この歯も、歯ぐきがあるので見えませんが、ギリギリまで骨が溶けている為、軽く触れただけでグラグラしているのがわかります。
出来るだけ慎重に、歯に力を加えず歯石や細菌をしっかり落とさないといけません。
私たちの治療だけで治るのが一番良いのですが、歯周病の菌は毎日増殖をしていくので、
ご自身でも私たちと同じ様に歯磨きをしていただく必要があります。
毎日慎重に扱って頂くのはとても大変な事だと思います。
私たちも、患者さんが納得する結果になるように最大限サポートさせていただきますので、一緒に頑張りましょう💪
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