妊婦の歯周病が危ない!低体重児・早産のリスクが7倍に!!|山形市の歯医者|南館歯科クリニック・矯正歯科

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妊婦の歯周病が危ない!低体重児・早産のリスクが7倍に!!

みなさんこんにちは。
南館歯科クリニックの歯科衛生士、佐藤です。

先日もお伝えしましたが、歯周病に感染してしまうと、全身に悪影響を与えてしまうことがあります。
その一つが、妊娠中の早産のリスクです。


恐ろしいのは、妊婦さんに歯周病があると、低体重児・早産のリスクがなんと7倍にもなってしまうのです!!
日本では、10人に1人が低体重児・早産という事態になっているんです。
妊婦さんの歯周病は、高齢出産や飲酒よりもはるかに高リスクなのです。





歯周病が早産のリスクに関係する理由はいくつかあります。

理由その1
==炎症反応==
歯周病は口腔内の細菌による感染症であり、炎症を引き起こします。
この炎症は身体全体に影響を及ぼし、妊婦の体内でも同様に反応を引き起こします。


理由その2
==サイドカインの増加==
歯周病による炎症によって、サイトカインと呼ばれる炎症性物質が放出されます。
これらのサイトカインは、妊娠中の子宮に影響を与え、早産を引き起こすリスクが高まると言われています。


理由その3
==血流の影響==
歯周病が進行すると、血流や酸素供給が妨げられることがあります。これが母体や胎児の健康に悪影響を及ぼし、早産のリスクを高める可能性があります。


理由その4
==感染の拡散==
歯周病の細菌が血流に乗って全身に広がることで、妊娠に関連するリスクが増加し、早産の可能性があるとされています。


このような理由から、妊娠中は特に口腔衛生に気を配る必要があります。
自分自身での歯磨きだけでなく、歯科医院での検査を受け、歯周病が認められるようであれば、適切な歯周病治療を受ける必要があります。


ここで疑問なのは、実際に妊娠しているのは女性なのに、なぜ夫婦での歯周病治療が必要なのか?という点です。

歯周病とは、そもそも細菌による感染症で、唾液で感染してしまいます。

ですので、夫婦間での感染のリスクを軽減するためには、お互いが適切な治療を受けることが重要です。


歯周病菌に感染してしまい、発症してしまったとしても、適切な治療をすることで健康な口内を取り戻す事が出来ます


妊活中の皆さん、現在妊娠中の皆さん、ぜひ、適切な歯周病の治療を受けてください。


家族や夫婦が一緒に歯周病の治療を受けることで、治療を継続する助けにもなりますし、一緒に健康な口腔状態を保つことで、お互いの口臭や口腔状態にも配慮することができます。
家族みんなで、家族みんなの健康を築きましょう!!