こんにちは!
南館歯科クリニックの歯科衛生士 山崎です。
皆さんはカルタの経験はありますか?
江戸いろはかるたの一つに、『臭い物に蓋をする』という札があります。
「根底の原因を解き明かさず、一時凌ぎをする事」という意味です。
一時凌ぎは根本的な解決にはならないということを教えてくれている一枚ですが、
逆に、原因と対策を正しく行えば問題ないという事ですね!
下図は、口臭が気になり来院された方の、初診時の測定結果です。
問診で色々伺った後、3種類の口臭の原因になるガスを測定しました。
黄色い横ラインを緑の縦バーが出たら、臭いとして感じることを表します。
患者さんの訴えと、測定結果が一致している事が分かります。
口臭治療に限らず、虫歯、歯周病、根管治療等においても同じ事が言えます。
いつから、どの様に、どんな時に、どう感じる様になったのか。詳しく伺う事が根本的な治療には不可欠です。
そして、実際口臭の種類と強さはどの程度なのかを調べる事で(上の図が口臭を測定した結果)、何故臭くなったのかを知ることができます。
よくある失敗のパターンは、臭いを測定したら臭かったので、洗口液と服薬と、ブラッシングの説明をして終わった。というパターンです。
抗生物質の効果は一過性のものであること。洗口液自体が口臭の原因を除去する物ではない事。
ブラッシング指導を少しして改善するレベルなら、そもそも口臭測定で異常値は出にくいはずです。
という感じで、根本的に問題の本質はどこかを考えて行えば、自然と正しい行動にたどり着けるはずです。
私たちは、科学的根拠に基づいた知識を習得して皆さんに伝えることで、患者さん自身が正しい行動に辿り着けるようサポートします。
左から初診時→治療2回目の時間軸で、縦バーの青、水色 緑、が1~3の口臭ガスを表しています。
初診時から比べて、明らかな減少を認めました。
現在は、メンテナンスで定期的なチェックを行っていますが、今のところ口臭も問題ないようで何よりです。
口臭治療については、歯周病治療のページをご参照ください。→歯周病治療専門ページ
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